2025年度の最低賃金、全国平均で63円目安で引き上げへ ~愛知・岐阜・三重・静岡の新賃金目安と企業への影響~

2025年度の地域別最低賃金の改定目安が、厚生労働省より発表されました。
全国加重平均の引き上げ額は 63円 と、昨年を上回る大幅な上昇となる見込みです。

詳細は厚生労働省の公式発表もご確認ください
令和7年度 地域別最低賃金額改定の目安について(厚生労働省)

日本すべての都道府県の最低賃金が1,000円を超える見通しとなりました。
東海エリア(愛知・岐阜・三重・静岡)においても、一番低い岐阜県も1,064円以上、一番高い愛知県では1,140円に達する見通しです。
これは地域の人件費や採用環境に大きな影響を及ぼすため、経営計画や人材戦略の見直しが求められます。

スーツ姿の男性と上昇するグラフ、コインの山、最低賃金の文字が描かれた、最低賃金引き上げを表すイラスト

愛知県・東海エリアの最低賃金(63円引き上げ想定)

下記は仮に63円引き上げられた場合の各県の最低賃金(時間給・月160時間換算)です。

都道府県 現行額 新額(目安) 月額換算
愛知県 1,077円 1,140円 182,400円
岐阜県 1,001円 1,064円 170,240円
三重県 1,023円 1,086円 173,760円
静岡県 1,034円 1,097円 175,520円
参考:東京都 1,163円 1,226円 196,160円
参考:大阪府 1,114円 1,177円 188,320円
参考:福岡県 992円 1,055円 168,800円

愛知・東海の企業に求められる対応

今回の引き上げは、特にパート・アルバイトを多く雇用している事業所や、小売・飲食・製造業など労働集約型の業種において、次のような課題が予想されます。

  • 人件費の増加による利益率の圧迫
  • 賃金体系の見直し(既存従業員とのバランス確保)
  • 採用条件の変更や求人原稿の見直し
  • 業務効率化や生産性向上の必要性

スーツ姿の男性2人がテーブルで相談しており、頭上には給与、研修、業績向上、働きやすさを示すアイコンが並んだイラスト

早めの準備が鍵

最低賃金改定は正式決定後、例年10月頃から適用されます。
愛知県・東海エリアの経営者様は、今のうちから以下の準備を進めることをおすすめします。

  • 人件費シミュレーションを行い、年間予算に反映
  • 賃金規程や雇用契約書の改定準備
  • 業務の見直しやIT活用による生産性向上
  • 人材定着策(評価制度・教育制度の整備)で離職防止

「スーツ姿の男性が人物と円マークの描かれた用紙を持ち、横に人材、業績向上、承認、給与(賃金)を示すアイコンが並んだイラスト

今回の最低賃金引き上げは、愛知・東海エリアの企業経営にとって大きな分岐点となります。
人件費負担を単なるコスト増と捉えるのではなく、「人材への投資」として長期的な組織力強化につなげることが、今後の成長に不可欠ではないでしょうか。

■参考リンク
最低賃金の目安、全国平均1,118円に 63円上げ全都道府県1,000円超す(日本経済新聞)
最低賃金の対象となる賃金(厚生労働省)